症例
子宮内腔に腫瘤形成した乳癌子宮転移の一例
齋藤 理
1
,
関谷 陽子
1
,
小川 明男
2
,
渡邊 緑子
3
,
溝口 良順
3
1公立西知多総合病院産婦人科
2同 乳腺外科
3同 病理科
pp.1181-1185
発行日 2017年9月1日
Published Date 2017/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000126
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子宮・付属器などの婦人科臓器への転移を示す悪性腫瘍は消化器癌の卵巣転移(Krukenbergtumor)がよく知られているが,浸潤性小葉乳癌も,腹膜播種,卵巣や子宮など婦人科臓器へ転移を示しやすく,近年乳癌の有病率の上昇にともない報告が増えている。今回乳癌治療開始5 年目に発症した,子宮内腔に腫瘤形成を伴う乳癌子宮転移を経験した。転移子宮の増大による症状の増悪が早く,症状軽減のため早期手術が必要であり,手術による診断確定と,腫瘍減量が病勢コントロールに有効であると考えられた。
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