特集 他科の視点・診療連携の観点でみる 母斑・母斑症Ⅱ
診療科ごとに関わりの深い母斑症の診療ポイント
1.小児の母斑症の診療における小児科の役割
松尾 宗明
1
1佐賀大学医学部小児科
pp.333-338
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003414
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母斑症は神経皮膚症候群ともよばれ,皮膚の症状に加えて神経系など多臓器にわたる病変・障害をきたし,小児期から成人期まで長期にわたる診療,フォローアップを必要とする疾患群である.小児科医の役割は,小児期におけるこれらの疾患の診断,多診療科・多職種での診療のマネジメント,小児期の治療とフォローアップ,成人期への移行支援,幼稚園・保育園・学校関連施設との連携,アドボカシー活動など多岐にわたる.フォローにあたっては,疾患ごとの年齢依存性の症状,合併症について十分考慮した対応が望まれる.

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