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綜説
母斑および母斑症
NEVUS AND THACOMATOSIS
広根 孝衞
1
1金沢大学医学部皮膚科学教室
pp.489-495
発行日 1972年6月1日
Published Date 1972/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200996
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母斑および母斑症は,遅発性のものを除き,すべて小児期に発病するが,小児では症状が顕著でなく,診断が困難な場合も時にある.また,母斑症に属する疾患では,皮膚以外の臓器や組織に生じた病変が二次的に重篤な症状を惹起し,患者の生命をおびやかす場合もありうる.そこで,小児期にこれらの疾患を正確に診断し必要な助言を与えることは,患者やその家族から余計な不安を除き,また適切な治療を行なうために重要である.ここでは母斑および母斑症のうちの若干のものについて,最近問題になつている事項を下に述べる.
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