Japanese
English
特集 母斑と母斑症~モザイクをめぐる知的冒険~
総説
小児の血管腫・母斑症の分子病態
Molecular mechanism of vascular abnormalities and phacomatosis in childhood
神人 正寿
1
Masatoshi Jinnin
1
1和歌山県立医科大学皮膚科
1Department of Dermatology, Wakayama Medical University
キーワード:
静脈奇形
,
リンパ管奇形
,
乳児血管腫
Keyword:
静脈奇形
,
リンパ管奇形
,
乳児血管腫
pp.952-956
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000003064
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●血管腫,毛細血管奇形や動静脈奇形ではRAS/MEK/ERK経路の活性化が原因となり(RASopathy),PI3K/Akt/mTOR経路の異常は静脈奇形やリンパ管奇形をひきおこす(PIKopathy).
●毛細血管奇形を一症状とするSturge-Weber症候群や,静脈奇形・リンパ管奇形を合併するKlippel-Trenaunay症候群でも原因遺伝子が同定されているものの,その詳細な発症メカニズムはいまだ不明である.
●mTOR阻害薬であるシロリムス(ラパマイシン)は,静脈奇形やリンパ管奇形,そして房状血管腫(tufted angioma:TA)などさまざまな血管腫・血管奇形に対してもっとも有望視されている薬剤の1つである.
(「ポイント」より)
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