Japanese
English
原著
色素血管母斑症の1例—貧血母斑について
A Case of Phacomatosis Pigmentovascularis:Concerning Nevus Anemicus
成沢 寛
1
,
大坪 東彦
1
,
日野 由和夫
1
,
幸田 弘
1
Yutaka NARISAWA
1
,
Haruhiko OHTSUBO
1
,
Yuwao HINO
1
,
Hiromu KOHDA
1
1佐賀医科大学内科学皮膚科教室
1Division of Dermatology, Department of Internal Medicine, Saga Medical School
pp.847-851
発行日 1986年9月1日
Published Date 1986/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203529
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生下時より両側性対称性太田母斑,眼球・口蓋メラノーシス,広範な青色斑,7歳頃から左半身の広範な貧血母斑,13歳頃から両頬部のパラパラ型の太田母斑,特に自覚していなかったが背部の単純性血管腫を認めた17歳,女性の色素血管母斑症の1例を報告した,従来,本症における貧血母斑合併例は散見されるが,その意義については殆ど論じられていない.自験例に合併した貧血母斑は,遅発性に左下肢末梢より上行性に拡大し,左半身に限局性の広範な分布を示した.さらに患側下肢の萎縮を伴い,類症の報告は見当たらず,貧血母斑について発生機序を含め若干の考察を加えた.
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