特集 子どもの皮膚診療を極めるために
Ⅰ プライマリケアで重要な皮膚症状とその対応
母斑
玉城 善史郎
1
1埼玉県立小児医療センター皮膚科
pp.105-111
発行日 2024年4月20日
Published Date 2024/4/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000960
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診療のポイント
■出生時よりみられる母斑は多種みられ,鑑別診断も複数みられることが多いが,ほとんどの症例では,臨床所見の特徴を熟知すれば診断が可能となる.
■母斑の多くは整容的な面以外では問題とならないことが多いが,時に予後不良の疾患や複数臓器に症状を呈する母斑症のサインであることもあるために注意が必要である.
■治療としては,レーザー治療あるいは単純切除を行うことがほとんどであり,可能であればレーザー治療は早期から開始することが望ましい.
■紹介のタイミングは疾患や症状に応じて検討する必要があるが,判断に迷う場合は早期に紹介してもよい.
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