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小児科外来プライマリケアにおける言語発達支援
-――発達特性をもつ児に対するVB-MAPP使用経験から発達特性のない児に至るまで
小澤 武史
1
,
小澤 かや子
1
,
高原 聡子
2
,
呑谷 恵
3
,
長尾 陽子
3
,
田中 桜子
3
1医療法人さゆき会おざわ小児科医院
2ABAスクールtogether社
3一般社団法人アジアパシフィックABAネットワーク
pp.196-204
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003366
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小児科外来プライマリケアにおける言語発達支援について報告した.発達特性がある場合VB-MAPPを利用したABA療育はきわめて有効で,言語獲得とともに発達スケールが改善したりTEACCHによる構造化で癇癪の軽減を図ることができた.コロナ禍の2021年,2022年は1歳6か月健診の再審査例が急増した.これに対し発達相談の最初の窓口となり得る小児科開業医で,より具体的な言語発達支援による早期言語獲得は大きな育児支援になり親子の愛着形成強化に役立った.発達特性の有無にかかわらず家庭内での過ごし方の確認と,「語りかけ育児」「スマホ育児の見直し」の案内は重要で,あらかじめ1歳6か月健診での問診項目を到達目標とした1歳直後の個別家庭療育指導は有用であった.
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