レポート「現場最前線」
児童発達支援事業における言語聴覚士の支援
福永 陽平
1
,
福永 晴香
1
,
戌亥 啓一
1
,
松尾 康弘
1
,
川元 真由美
1
,
小牧 祥太郎
1
1鹿児島医療技術専門学校言語聴覚療法学科
pp.124-127
発行日 2018年6月15日
Published Date 2018/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.6001200177
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1.はじめに
経済協力開発機構(OECD)教育委員会は,乳幼児期の教育とケア(ECEC)の推進を謳い,この時期の発達が人間の学習と発達の基礎形成段階であり,人生の始まりこそ力強く生きられるように多くの職種が介入すべきである1)と述べている.
ECEC(Early Childhood Education and Care)とは,施設の編成,財源,サービス提供時間,プログラム内容を問わず,義務教育年齢に達する前の子どもたちの教育とケアを提供するすべての制度・施設を包括すると定義される.OECDがECEC概念を打ち出した背景に,すべての子どもに対して,年齢区分や親の社会経済的地位に関係なく,教育とケアの一本化したサービスを,0歳から就学前まで一貫して受けることのできる包括的な政策が実現されるべきであるという姿勢がある.子どもの成長には様々な機関や人々がかかわっている.発達に特別な支援を必要とする子どもが成長し就労に至るまでには,多くの専門職種が連携することが大切である.
多くの専門職と言語聴覚士が連携を取り障害児を支援した経験をもとに,児童発達支援事業所における言語聴覚士の支援の実際について報告する.
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