トピックス
問題行動のために学校から勧められて受診した小学生への対応
杉田 憲一
1
,
國分 文香
1
,
沼田 道生
1
,
加藤 聡子
2
1とちぎメディカルセンターしもつが小児科
2同 臨床心理士
pp.607-612
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003058
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
学校からの問題行動を,学習面(集中力ほか),行動(衝動・乱暴ほか),登校(不登校ほか),学校生活面(友人関係ほか),身体症状に分けて示した.その要因では発達神経症,能力の問題(WISC検査を参考),過去の環境(虐待など)に基づく行動異常,現在の生活環境(両親の職業,習い事など)および器質的疾患の存在とした.学校での対応が要因となっている例もみられた.対応では意思の疎通をよくすることに努め,まず生活リズム,とくに睡眠リズムの改善から指導し,発達神経症の一部例で薬物による治療をした.教員には児の特徴を示し,児に合った対応をお願いした.最終的に8割以上が改善し,教員からの紹介は早期発見になっていると考えた.
Copyright © 2024, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.