高齢者の感染症はこう診る-外来・病棟から在宅まで
高齢者に勧められる予防接種
坂西 雄太
1
1京都大学 大学院医学研究科社会健康医学系専攻医療疫学分野
キーワード:
インフルエンザ-ヒト
,
インフルエンザワクチン
,
肺炎球菌感染症
,
予防接種
,
肺炎球菌23価莢膜多糖体ワクチン
,
肺炎球菌13価結合型ワクチン
Keyword:
Influenza, Human
,
Influenza Vaccines
,
Pneumococcal Infections
,
Vaccination
,
23-valent Pneumococcal Capsular Polysaccharide Vaccine
pp.815-818
発行日 2014年11月1日
Published Date 2014/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015016031
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
肺炎球菌ワクチンは,とくに侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)の予防に重要である.2014年10月より,23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチンが高齢者に対する定期接種の対象となった.一方,同年6月に高齢者に対する沈降13価肺炎球菌結合型ワクチンが承認されたが,定期接種の対象にはなっていない.これら2つのワクチンの接種時期,使い分けには今後注意が必要である.インフルエンザワクチンは,インフルエンザの重症化や合併症の予防に重要で,高齢者にとって肺炎球菌ワクチンとの併用も大切である.
©Nankodo Co., Ltd., 2014