連載 保健婦日記—七年目のひとりごと・1【新連載】
受診について
伊藤 雅代
1
1キヤノン(株)平塚事業所健康管理室
pp.562-563
発行日 1992年7月10日
Published Date 1992/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900527
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はじめに
企業の看護職は、診療所に所属している場合や診療所があり、また別に健康管理センターがあってそこに所属している場合もあり、仕事の内容は所属している企業の規模や企業の健康管理、福利厚生についての考え方などによりずいぶん違っている。私は自分の職場の仕事を聞かれるたびに返答に窮しているが、最近は「学校の保健室のような仕事です」と答えることにしている。けがの応急手当や頭が痛い気分が悪いという従業員への対応から、簡単な検査の実施、健康診断のアレンジとフォローアップ、従業員や家族の健康にかかわる相談、職場環境の測定、巡視など…働いている人が、健康で楽しく働き続けるための手助けなら何でも仕事になる。
現在私が担当している事業所には約四六〇人の従業員がいる。地域に比べればずっと少ない対象者数で、ここを担当して三年目になるが、ほとんどの従業員とは顔見知りになるという恵まれた環境である。
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