診療
やさしい在宅医療を目指して
-――気道・呼吸・嚥下の総合評価
小寺 孝幸
1
1加古川中央市民病院小児科
pp.381-387
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002997
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小児在宅医療の特殊性として,児の成長に伴い体格,気道,肺機能などが変化していくため成長に合わせた調整が必要になることが挙げられる.当院では,気道外来を立ち上げ在宅医療を要する児の呼吸,気道,嚥下の包括的評価を行ってきた.呼吸評価として,遠隔データ管理システムを用いて在宅呼吸器の保存データを診療に活用している.気道管理として軟性ファイバースコープの所見に基づいた気管切開チューブの選択や気管肉芽や出血などの対処,およびスピーキングバルブの積極的な導入を行っている.嚥下評価として,言語聴覚士と連携し嚥下内視鏡検査を開始した.本稿では,当院における気道,呼吸,嚥下の総合評価の方法と,その成果を報告する.
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