症例
アセトアミノフェン坐薬を使用後に発疹がみられ薬剤リンパ球刺激試験で陽性反応がみられた5歳女児例
鈴木 清高
1
1独立行政法人国立病院機構豊橋医療センター小児科
pp.388-392
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002998
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小児の薬疹の原因として,抗菌薬,解熱鎮痛薬,感冒薬,抗てんかん薬が多いとされるが,小児では上気道感染などの感染症状がみられるたび,じんま疹や多形紅斑が出現することがあり,薬剤の服用時期と皮疹の出現の関係について詳細な問診が必要である1).また,薬疹が疑われる場合は,危険性を伴うと考えられる内服誘発テストよりも,負担が少ないと考えられる薬剤リンパ球刺激試験(drug-induced lymphocyte stimulation test:DLST)などがまず行われる2).今回,アセトアミノフェン坐薬を使用後に発疹がみられ,DLSTでアセトアミノフェンに陽性反応がみられた小児例を経験したため,その背景について検討した.
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