特集 小児リハビリテーション――小児科医が知っておきたいこと
6.腸管機能不全患児における腸管リハビリテーション
福田 篤久
1
,
永田 公二
1
,
近藤 琢也
1
,
松浦 俊治
1
,
田尻 達郎
1
1九州大学大学院医学研究院小児外科学分野
pp.344-348
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002991
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腸管機能不全患児において長期静脈栄養管理が必要となる場合,カテーテル関連血流感染症,中心静脈の血栓閉塞・損傷,腸管不全関連肝障害などをきたし,その予後は不良である.そのため治療にあたっては適切な経口摂取,経腸栄養,静脈栄養,中心静脈カテーテルの管理,薬物療法,外科治療,小腸移植や肝移植まで多岐にわたる治療を適切なタイミングで行っていく必要がある.腸管機能不全患児の予後改善,QOLの向上,社会復帰の実現を目的として,関連診療科および多職種が連携して行うチーム医療が重要である.本稿では,栄養管理法(経静脈栄養と経腸栄養),手術(腸管延長術,小腸移植)を中心に概説する.
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