特集 小児リハビリテーション――小児科医が知っておきたいこと
5.小児のがんリハビリテーション診療
真野 浩志
1
1静岡県立こども病院リハビリテーション科
pp.338-343
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002990
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がんにおけるリハビリテーション診療は,がん治療において機能低下が起こった場合にその回復を図ることはもとより,それが起こる前からの体力向上と機能低下予防,がんが進行した場合の機能維持・改善,緩和ケアにおける生活の質向上などさまざまな役割が求められる.がんおよびがん治療による合併症の治療においてもリハビリテーション診療が必要となる,小児がん患者のリハビリテーション診療では,小児の発達段階やその特徴に配慮した動機づけや工夫が必要である.小児がんサバイバーに対する復学や就労といった社会生活への復帰・参加拡大の支援にも,リハビリテーション診療の実施が考慮される.
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