特集 細菌だけじゃない クリニックで注意すべき食中毒
3.その他の細菌性食中毒
檜垣 博嗣
1
1みなみ野こどもクリニック
キーワード:
エンテロトキシン
,
芽胞
,
経口感染
,
衛生管理
,
食中毒予防
Keyword:
エンテロトキシン
,
芽胞
,
経口感染
,
衛生管理
,
食中毒予防
pp.1246-1251
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002786
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細菌性食中毒はさまざまな種類の細菌によって生じるが,基本的には細菌に汚染された食品や水を経口摂取することで起こる.発生の仕方により,感染型,食品内毒素型,生体内毒素型に分類される.細菌性食中毒はここ10年で減少傾向にある.臨床症状としては,嘔吐,下痢,腹痛,発熱などの消化器症状,腹部症状はほぼ必発である.細菌の種類によってはときに敗血症や髄膜炎,川崎病,腎障害,肝障害,呼吸障害,ショックに至ることもあるので要注意である.調理する際も飲食する際も手洗い励行,調理器具の洗浄,消毒,殺菌,食品の適切な温度での保管,十分な加熱などの衛生管理が重要である.
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