今月の主題 食中毒
各論
食中毒の臨床
細菌性食中毒
相楽 裕子
1
Hiroko SAGARA
1
1横浜市立市民病院感染症内科
キーワード:
細菌性食中毒
,
耐性菌
,
ニューキノロン薬
Keyword:
細菌性食中毒
,
耐性菌
,
ニューキノロン薬
pp.683-687
発行日 2009年6月15日
Published Date 2009/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101996
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細菌性食中毒の主な原因菌はサルモネラ,カンピロバクター,腸炎ビブリオ,黄色ブドウ球菌,腸管出血性大腸菌である.重症例や死者が出る点でサルモネラと腸管出血性大腸菌,発生件数・患者数の点で残り3者である.赤痢菌,コレラ菌などの3類感染症原因菌も食品・水媒介性に発生している.薬剤耐性菌,特にニューキノロン薬耐性あるいは低感受性菌が世界的に増加している.第一線の医療現場に求められることは食中毒の早期発見により感染拡大防止に寄与することと思われる.
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