特集 日常診療で見落としたくない神経疾患
Ⅰ 説明しにくい症状・軽度の徴候のみのため見逃されやすい疾患
2.ミオクローヌス
森田 孝次
1,2
,
椎原 隆
1
1群馬県立小児医療センター神経内科
2同 子どものこころ診療科
キーワード:
ミオクローヌス
,
ミオクロニー発作
,
不随意運動
Keyword:
ミオクローヌス
,
ミオクロニー発作
,
不随意運動
pp.976-981
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002714
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小児のプライマリケアの場面で「ふるえ」や「ピクつき」について相談されるケースは意外に多いが,神経生理学的検査なしにこれを生理的なものなのか病的なものなのか明確に区別することは難しい.だが,ミオクローヌス,チック,振戦にはそれぞれ特徴があり,問診と視診である程度区別をつけることができる.また,ミオクローヌスだとして,その原因には生理的なものと病的なもの(症候性,てんかん性など)がある.ミオクローヌスに関して大切なことは,病的(てんかん性や症候性)かそうでないのかを判別し,病的である場合にはその原疾患が何であるかを検索し,専門機関に紹介する必要があるかどうかを判断することである.
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