1ページ講座 理学療法関連用語〜正しい意味がわかりますか?
ミオクローヌス
五日市 克利
1
1帝京平成大学地域医療学部理学療法学科
pp.193
発行日 2016年2月15日
Published Date 2016/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200483
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■ミオクローヌスの定義と概念
ミオクローヌス(myoclonus)は,中枢神経系の機能異常による突然の,電撃的な,四肢・顔面・体幹などに生じる,意識消失を伴わない不随意運動である1)と定義される.時に刺激で誘発され,突発性で短時間持続するショック様の不規則かつ不随意な筋収縮を来す陽性ミオクローヌス(positive myoclonus),もしくは不随意に筋収縮が突然停止する陰性ミオクローヌス(negative myoclonus),加えて両者が混在する病態を示す.筋線維束攣縮(fasciculation)とは異なり,複数の脊髄運動ニューロンの同時発火を伴う.ミオクローヌスは静止時にみられることが多いが,動作時にみられるものは動作性ミオクローヌス(action myoclonus)と呼ばれる.
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