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今月の特集 腫瘍随伴症候群
免疫学的機序によるもの
オプソクローヌス・ミオクローヌス症候群
Opsoclonus-myoclonus syndrome
山内 泰輔
1
,
水野 朋子
1
1東京医科歯科大学小児科
キーワード:
オプソクローヌス
,
ミオクローヌス
,
運動失調
,
自己免疫
,
自己抗体
Keyword:
オプソクローヌス
,
ミオクローヌス
,
運動失調
,
自己免疫
,
自己抗体
pp.1272-1277
発行日 2023年11月15日
Published Date 2023/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203457
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Point
●オプソクローヌス・ミオクローヌス症候群(OMS)は眼球のオプソクローヌス,ミオクローヌス,小脳性運動失調を三徴とするまれな症候群である.
●腫瘍を背景として発症することがある腫瘍随伴症候群の1つで,小児では神経芽腫,成人では肺小細胞癌,乳癌,卵巣奇形腫を合併する頻度が高い.
●自己免疫的機序が発症にかかわっているとされるが,特定の自己抗体はいまだ明らかではない.随伴腫瘍があればその治療を優先し,次に免疫療法を行う.
●疾患特異的な検査がないため,特徴的な症状や臨床経過からOMSを疑い,随伴腫瘍や自己抗体の検索と並行し,診断・治療を行うことが重要である.
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