特集 近未来の小児科のあり方・これからの展望
Ⅵ 子どもの心と社会
23.不登校・ひきこもり
柳夲 嘉時
1
1関西医科大学小児科学教室
キーワード:
オンライン授業・オンライン診療
,
デコンディショニング
,
社会自立
,
つながり
Keyword:
オンライン授業・オンライン診療
,
デコンディショニング
,
社会自立
,
つながり
pp.1607-1612
発行日 2022年12月20日
Published Date 2022/12/20
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002425
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少子化により子どもの数が減っているにもかかわらず,不登校児の数は年々増えている.不登校診療の目的は必ずしも再登校することではなく,子どもが社会自立するための方法をみつけ,実践することである.そして不登校・引きこもりにある子どもや家族が,何らかの形で社会とつながり続けることが大切である.新型コロナウイルス感染症の流行により,オンライン環境の整備が進んだことから,今後の不登校診療や支援においてもオンラインを活用していくべきである.また,不登校や引きこもりの診療は子どものこころに重きがおかれがちになるが,同時に,活動不足による身体デコンディショニングの予防の観点をもつことも必要である.
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