特集 近未来の小児科のあり方・これからの展望
Ⅴ 救急医療・集中医療
22.パンデミックにおける小児医療
森内 浩幸
1
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科・小児科学
キーワード:
医療逼迫
,
オンライン診療
,
症例レジストリー
,
新型コロナウイルス感染症
,
電子カルテシステム共通プラットフォーム
Keyword:
医療逼迫
,
オンライン診療
,
症例レジストリー
,
新型コロナウイルス感染症
,
電子カルテシステム共通プラットフォーム
pp.1600-1606
発行日 2022年12月20日
Published Date 2022/12/20
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002424
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パンデミックのような非日常的出来事に対しては,普段からの備えがないと対応できない.今回のCOVID-19パンデミックで,われわれ日本人の備えが不十分であること,もともとの医療体制に余裕がなく連携もとれていないことが明らかになった.症例レジストリーをただちに構築し感染症の疫学・臨床像を明らかにしていく準備が必要だ.患者情報の電子化と一元管理,リアルタイムでの集計と分析,そして施策にただちに活かすことも必要だ.普段から診療情報を電子化し共有プラットフォームでさまざまな医療機関が協力できるシステムを構築し,対面診療にオンライン診療も組み合わせ,子どもの心と体の健康を守る体制を整えていくことが望まれる.
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