Japanese
English
特集 精神発達遅滞とリハビリテーション
精神発達遅滞児(者)と職業
The Vocation for Mental Reterdation.
牧野 弘典
1
Hirosuke Makino
1
1津山みのり学園
1Social Welfare Juridical Person, Tsuyama Minori Gakuen
キーワード:
知的障害者の特性
,
職業リハビリテーション
,
社会自立
,
就労の条件
Keyword:
知的障害者の特性
,
職業リハビリテーション
,
社会自立
,
就労の条件
pp.1061-1065
発行日 1992年10月10日
Published Date 1992/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107209
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はじめに
日本国憲法および教育基本法が戦後いち早く制定をみて,わが国の教育は1人も残さぬ教育をめざして現場へ展開されていった.知的障害を持つ精神発達遅滞児も教育の対象とされ,特殊教育として義務教育の中でその地歩を築いてきたのである.ノーマライゼーション理念の浸透は,高齢者や障害者のいる社会こそ正常であるとされ,教育の次は勤労の権利と義務の実現であるとされてきた.
精神発達遅滞者の職業を考えるにあたって,職業リハビリテーションから就労への道筋の中で特に留意したい点は,障害を持つということが生活を送るうえで困難を持つことを意味するのであって,多種多様の援助が必要であることを基底に考えていくことである.
本稿は,精神発達遅滞児教育10年の体験と,教育の隈界を越えて生涯対応への試みを実践してきた立場から精神発達遅滞者の職業の周辺について論じてみたい.
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