特集 外来で診る発達障害――基礎知識 & よくある相談への対応
Ⅴ 継続的な診療と生活のサポート
18.学童期・思春期における2次障害への対応
原田 謙
1
1長野県立こころの医療センター駒ケ根子どものこころ診療センター
キーワード:
secondary disability
,
emotional disorder
,
behavioral disorder
,
attention deficit hyperactivity disorder
,
autism spectrum disorder
Keyword:
secondary disability
,
emotional disorder
,
behavioral disorder
,
attention deficit hyperactivity disorder
,
autism spectrum disorder
pp.1302-1308
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002353
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学童期・思春期における神経発達症の2次障害への対応について,一般の小児科での診療を念頭に解説した.情緒障害であれば身体症状症,学校不適応や軽い抑うつ状態.行動障害であれば,小学生年代の反抗挑発症までが,その対象となろう.情緒障害治療においては,① 神経発達症の診断と治療をきちんと行う,② 子どもの気持ちを共有する,③ 親を支える,④ “居場所” を整える,⑤ “つながり” と “役割” を考える,⑥ 薬物療法を担う,⑦ 現在の症状に関する理解と見通しを示す,がポイントとなる.行動障害については,上記に加え,教師と協働するとともに,支援会議を行い連携のリーダーシップを執ることが重要となる.
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