小児保健
9~10か月児健診における眼科的診察のポイント
後藤 美和子
1
1福岡市立こども病院眼科
キーワード:
弱視
,
斜視
,
屈折異常
,
フォトスクリーナー
Keyword:
弱視
,
斜視
,
屈折異常
,
フォトスクリーナー
pp.437-444
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002134
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
乳幼児健診のうち9~10か月児健診は,視反応や眼位が安定している月齢で行われるため,眼科的異常を早期発見できる意義は大きい.本稿では,スクリーニングの対象となる乳児の弱視,斜視の特徴,健診時の眼科的診察のポイントについて解説した.最近,健診時に使用されることが多くなった自動判定機能付きフォトスクリーナーの活用については,弱視の見逃しを軽減し健診の精度を改善するうえで有用であるが,低月齢ほど偽陽性が多いこと,月齢によって屈折異常の基準値が異なることに留意する必要がある.斜視の検出は,従来通り小児科医の視診・診察が重要であることに変わりはない.
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.