特集 境界領域の診療
眼科的疾患 弱視、屈折異常
横井 匡
1
1国立成育医療研究センター 感覚器・形態外科部眼科
キーワード:
感覚遮断
,
弱視
,
斜視
,
紹介と相談
,
眼科医
,
社会学的因子
,
不同視弱視
Keyword:
Sensory Deprivation
,
Referral and Consultation
,
Ophthalmologists
,
Strabismus
,
Amblyopia
,
Sociological Factors
pp.1426-1429
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020041490
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<Key Points>(1)視力が測定できない乳幼児においては、視診、角膜反射法、嫌悪反応の観察、red reflex test、遮蔽試験が弱視の検出に重要である。(2)形態覚遮断弱視、斜視弱視は重篤で早急な眼科的診察が必要である。(3)弱視治療は、屈折異常が伴うときには眼鏡装用を行い、これに抵抗してどちらか一方の視力が悪い場合には健眼遮蔽を行う。(4)近年、弱視治療効果は15歳前後まで続くと考えられてきている。(5)治療後に矯正視力が低下する例があり、注意を要する。(6)機能弱視のなかに、重篤な器質疾患が含まれる可能性を常に念頭におく。
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