[連載] 最近の外国業績より
境界領域
日本医科大学小児科学教室
pp.351-354
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002110
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背 景 先天性心疾患(CHD)は気道異常と関連している.気道異常はCHD患者の周術期経過を複雑にし,心血管系にさらなる負担をかけ,重大な病状や死亡を引き起こす.胎内での障害は,心臓系と呼吸器系の発生過程で先天性気道異常の原因となり,CHD患者は気道操作を必要とする複数のインターベンションを受けることが多いので後天的に気道異常を起こすリスクがある.気道異常がもたらす問題を適切に診断し,予測することが周術期の予後の改善に非常に重要である.本研究は,CHD患者の大規模なコホートにおいて単一施設での先天性および後天性の気道異常の発生率を評価し,有意な関連因子,遺伝的症候群,および心臓診断を特定することを目的とし,同コホートにおける挿管困難(DI)の発生率を評価した.
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