連載 [最近の外国業績より]
境界領域
日本医科大学小児科学教室
pp.325-328
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000803
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背景:ボタン電池の誤飲は小児に急速な腐食性の食道傷害をもたらし,重症例では死亡に至る.米国でも年間3,000例のボタン電池誤飲が報告されている.技術の進歩によりボタン電池は小型化し,電圧も3Vの高電圧になっている.そのため小児のボタン電池の誤飲は起きやすく,重症化しやすい.ボタン電池の誤飲から2時間以内に深刻なダメージを起こす.そこで,摘出までに家庭や病院での処置が重要である.今回われわれは,弱酸性の家庭用飲料や粘度の高い液体,粘膜保護剤であるスクラルファートによる食道壁の保護作用について実験を行った.
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