最近の外国業績より
境界領域
日本医科大学小児科学教室
pp.343-346
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000382
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背景:慢性的なPM2.5への曝露は乳幼児に病気をもたらすと考えられている.細気管支炎は1歳以下の患者では入院となることもあり,多くはRSウイルスなどのウイルス感染によって起こる.中耳炎も3歳以下の小児でとても多く,ウイルスや細菌感染によって起こり,タバコの煙や室内での木材の燃焼といった環境要因や遺伝的な要因も寄与する.PM2.5などによる交通に関連した大気汚染物質はラットやヒトで炎症反応を引き起こすとの報告がある.現在まで長期間のPM2.5曝露と細気管支炎や中耳炎との関連についての報告は少ない.本研究では,PM2.5濃度と細気管支炎や中耳炎での最初の受診との関連についてと,交通量と細気管支炎,中耳炎との関連について報告する.
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