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特集 児童虐待における整形外科医の役割
境界領域の鑑別
-―骨折・骨端線損傷―
Differentiation diagnosis of borderline areas;fractures and epiphyseal injuries
坂田 亮介
1
Ryosuke SAKATA
1
1兵庫県立こども病院,整形外科
キーワード:
Fracture
,
Child abuse
,
Epiphyseal injury
Keyword:
Fracture
,
Child abuse
,
Epiphyseal injury
pp.159-166
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002870
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要旨:増え続ける小児虐待の診断,そしてその対応は業務が煩雑であり,他領域のスタッフ間の調整などで精神的ストレスのかかる診療となる。しかし,被害児童の生命や人生を守るために非常に重要な役割を果たさなければならない。被虐待児における特徴的な病歴,体表所見そして画像所見があり,多数の報告がみられる。そのため,小児整形外科診療に携わる医療者として,これらの特徴を熟知しておく必要がある。歩行開始前の骨折や時間的,空間的に多発する外傷の有無については特に警戒していく必要がある。診療にあたる以外でも,現在は医療施設や保健所が連携して,子どもたちを守る取り組みが推進されており,整形外科医はその中で重要な役割を果たしていくことが期待されている。
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