症例
急性陰嚢症を呈したIgA血管炎の3例
今治 玲助
1
,
長岡 義晴
2
,
向井 亘
1
,
尾山 貴徳
1
1広島市立広島市民病院小児外科
2同病院小児科
キーワード:
IgA血管炎
,
急性陰嚢症
,
紫斑
Keyword:
IgA血管炎
,
急性陰嚢症
,
紫斑
pp.1712-1716
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002018
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IgA血管炎は,紫斑性皮疹,関節痛,腹部症状,腎症状を主症状とするIgA抗体関連の小型血管炎である1).急性期は両側下腿の紫斑,蕁麻疹様の有痛性浮腫や足関節・膝関節の腫れがみられることが多いが,急性陰嚢症を呈する症例は比較的まれである.今回,急性陰嚢症を呈し当院小児外科(当科)紹介となった3例を経験した。3例ともに認めた陰嚢皮膚肥厚は特徴的であり,本症は臨床所見と超音波検査により不必要な手術を回避し得ると考えられたので報告する.
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