特集 小児血管炎診療の基礎と臨床―IgA血管炎や川崎病だけではない多様な全身性疾患群―
Ⅲ.各血管炎の病態と診療
IgA血管炎―病態と診療―
清水 正樹
1
1東京科学大学大学院茨城県小児周産期地域医療学
キーワード:
IgA血管炎
,
紫斑
,
疝痛
,
関節炎
Keyword:
IgA血管炎
,
紫斑
,
疝痛
,
関節炎
pp.1189-1193
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001796
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SUMMARY
▷IgA1分子の糖鎖不全がIgA血管炎の病態に関与している.
▷紫斑,腹痛,関節炎・関節痛を主症状とし,さらに約30%の症例で腎炎を呈する.
▷診断は,ACRの診断基準やEULAR/PReS/PRINTOの分類基準を参考になされる.
▷皮膚症状,関節症状に対しては,安静を基本とした対症療法を行う.
▷腹部症状に対してはグルココルチコイドが投与されるが,腎炎発症予防目的には投与しない.

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