Japanese
English
特集 血管炎
筋症状を呈したIgA血管炎の1例
IgA vasculitis with muscular symptoms
丹治 峻之
1
,
渡部 大輔
1
,
天野 博雄
1
Takayuki TANJI
1
,
Daisuke WATABE
1
,
Hiroo AMANO
1
1岩手医科大学医学部,皮膚科学講座(主任:天野博雄教授)
キーワード:
IgA血管炎
,
筋症状
,
扁桃摘出術
,
第XIII因子
,
ジアフェニルスルホン
Keyword:
IgA血管炎
,
筋症状
,
扁桃摘出術
,
第XIII因子
,
ジアフェニルスルホン
pp.1755-1758
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003567
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15歳,男性。初診2日前に両下腿に紫斑と筋痛が出現し,腹痛を伴っていた。臨床像,病理組織所見よりIgA血管炎と診断し,プレドニゾロン30mg/日内服にて症状は一旦改善した。その後,紫斑と筋痛は再発と寛解を繰り返し,第XIII因子補充療法,ジアフェニルスルホンを投与し症状は改善した。ジアフェニルスルホン症候群が生じたため内服を中止したところ,紫斑が再燃し,ステロイドパルス療法,次いで扁桃摘出術を行った。その後,プレドニゾロンを5mg/日まで減量したが皮疹の再燃はない。筋症状を有するIgA血管炎に対する治療として扁桃摘出術が有効な可能性がある。
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