特集 わが国の小児心臓移植
6.わが国における臓器提供体制に関する支援の現状
大宮 かおり
1
,
林 昇甫
1
,
芦刈 淳太郎
1
,
門田 守人
1
1公益社団法人日本臓器移植ネットワーク
キーワード:
日本臓器移植ネットワーク(JOT)
,
小児臓器提供
,
院内体制整備
,
家族支援
,
医療チーム
Keyword:
日本臓器移植ネットワーク(JOT)
,
小児臓器提供
,
院内体制整備
,
家族支援
,
医療チーム
pp.467-476
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001719
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2010年に臓器移植法が改正され,15歳未満の小児からの臓器提供が可能となり,これまで52名が脳死下で臓器提供をされた.2019年には過去最多の18名の提供となった背景には,小児ドナーから小児レシピエントへの優先提供体制が整ったこと,長年にわたる小児領域での教育研修実績の蓄積などが推測され,小児ドナーからのレシピエントのうち,約60%が小児レシピエントへの移植につながった.JOTでは,小児臓器提供の円滑な実施に向け,臓器提供施設への院内体制整備支援や教育研修資材の提供,また家族支援では多職種による医療チームの介入,医療機関との連携による支援体制の確立,臓器提供後長期フォローアップ体制の確立に取り組んでいる.
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