今月の主題 臓器移植と臨床検査
話題
臓器移植ネットワーク―わが国の現状と課題
寺岡 慧
1,2
,
園田 孝夫
3,4
,
水戸 廸郎
5,6
,
吉永 馨
7,8
,
黒川 清
9,10
,
井形 昭弘
11,12
,
前川 正信
13,14
,
折田 薫三
15,16
,
藤見 惺
17,18
,
石川 清治
19,20
,
野本 亀久雄
12,21
Satoshi TERAOKA
1,2
,
Takao SONODA
3,4
,
Michio MITO
5,6
,
Kaoru YOSHINAGA
7,8
,
Kiyoshi KUROKAWA
9,10
,
Akihiro IGATA
11,12
,
Masanobu MAEKAWA
13,14
,
Kunzo ORITA
15,16
,
Satoru FUJIMI
17,18
,
Kiyoharu ISHIKAWA
19,20
,
Kikuo NOMOTO
12,21
1日本腎臓移植ネットワーク関東甲信越ブロック
2東京女子医科大学第3外科
3全国腎バンク連絡協議会
4大阪府立病院
5日本腎臓移植ネットワーク北海道ブロックセンター
6旭川医科大学第2外科
7日本腎臓移植ネットワーク東北ブロックセンター
8東北労災病院
9日本腎臓移植ネットワーク関東甲信越ブロックセンター
10東海大学医学部
11日本腎臓移植ネットワーク東海北陸ブロックセンター
12日本腎臓移植ネットワーク
13日本腎臓移植ネットワーク近畿ブロックセンター
14三清会泉南中央病院
15日本腎臓移植ネットワーク中国四国ブロックセンター
16林原生物化学研究所藤崎細胞センター
17日本腎臓移植ネットワーク九州沖縄ブロックセンター
18福岡赤十字病院
19日本腎臓移植ネットワーク沖縄サブセンター
20琉球大学教育学部
21九州大学生体防御医学研究所免疫学部門
pp.921-925
発行日 1997年8月15日
Published Date 1997/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903399
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1.はじめに
1995年4月に日本腎臓移植ネットワーク(JKTNW)が発足して以来,2年が経過した.1997年6月17日には"臓器の移植に関する法律案"が参・衆両院で成立し,わが国においてもいよいよ本格的な臓器移植の幕あけが到来するものと期待されている.これを機にJKTNWも定款の変更を経て,多臓器対応のネットワークに再編される見通しである.
移植ネットワークの目的は,死後善意により提供された貴重な臓器を公平・公正かつ迅速に配分し,移植臓器の有効な活用を目指すものである.欧米においては,United Network for OrganSharing (UNOS), Eurotransplant Foundation(EF)などの移植ネットワークをすでに稼働しており,着実に成果を上げている.本稿では,わが国における臓器移植の現状を踏まえて,現在の腎移植ネットワークの現状とこれを基礎に今後多臓器移植ネットワークを構築してゆくための課題について概説する.
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