症例
二度の肝生検で異なる病理像を呈したPSC-AIHオーバーラップ症候群の1例
三村 卓矢
1
,
清水 正樹
2
,
谷内 裕輔
1
,
松田 裕介
1
,
谷内江 昭宏
3
,
和田 泰三
1
1金沢大学医薬保健研究域医学系小児科
2東京医科歯科大学大学院小児地域成育医療学講座
3金沢大学附属病院医療安全管理部
キーワード:
原発性硬化性胆管炎
,
自己免疫性肝炎
,
PSC-AIHオーバーラップ症候群
,
肝生検
Keyword:
原発性硬化性胆管炎
,
自己免疫性肝炎
,
PSC-AIHオーバーラップ症候群
,
肝生検
pp.1565-1569
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001517
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小児では原発性硬化性胆管炎(primary sclerosing cholangitis:PSC)と自己免疫性肝炎(autoimmune hepatitis:AIH)の合併が多いことが知られている1)~4).両疾患の治療方針や予後は大きく異なるため,診断に対する肝生検の役割は非常に大きい.今回われわれは,初回の肝生検でPSCと診断したが経過が不良であり,再生検でAIHの病理像を呈し,PSC-AIHオーバーラップ症候群の診断に至った1例を経験した.再生検の重要性を認識したため報告する.
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