特集 クリニックで子どもの肝機能障害をみたとき
4.自己免疫性肝炎
乾 あやの
1
1済生会横浜市東部病院小児肝臓消化器科
キーワード:
Chance LFD
,
自己免疫性肝炎
,
原発性硬化性胆管炎
,
オーバーラップ
Keyword:
Chance LFD
,
自己免疫性肝炎
,
原発性硬化性胆管炎
,
オーバーラップ
pp.369-373
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001246
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小児期の自己免疫性肝炎(AIH)はいかなる年齢でも男女を問わず発症する.臨床症状には特徴がないので,臨床的にAIHを推定するのは困難である.多くは偶然の機会にトランスアミナーゼの異常がみつかり,持続する.診断は自己免疫性肝炎国際診断基準改定版のスコアリングが最も有用である.小児期のAIHは成人にくらべると急性肝炎で発症する急性発症型が多い.ウイルス性肝炎,薬剤性肝障害,原発性胆管炎(PSC)との鑑別が重要である.
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