特集 自己免疫性肝疾患とICI(免疫チェックポイント阻害薬)による肝障害
1.自己免疫性肝疾患(7)PBC-AIH オーバーラップ
川田 一仁
1
1浜松医科大学内科学第二講座・肝臓内科
キーワード:
自己免疫性肝炎
,
原発性胆汁性胆管炎
,
オーバーラップ
Keyword:
自己免疫性肝炎
,
原発性胆汁性胆管炎
,
オーバーラップ
pp.1286-1290
発行日 2024年8月20日
Published Date 2024/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003199
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原発性胆汁性胆管炎(PBC)と自己免疫性肝炎(AIH)の特徴を併せもつ病像は“PBC-AIHオーバーラップ”と分類される.診断時の血液検査所見や肝組織所見,または治療反応性から診断され,一般的な治療としてウルソデオキシコール酸とステロイドの併用療法が行われている.しかしながら,いわゆる“オーバーラップ”というPBCとAIHの併存病態や特異性については未だ十分に解明されていない.さらに欧州では“オーバーラップ”ではなく,PBCやAIH単独疾患の“variant(亜型)”という意見もあり,PBC-AIHオーバーラップの明確な定義や診断基準の策定が求められている.
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