特集 クリニックで子どもの肝機能障害をみたとき
8.メタボリックシンドローム
菊池 透
1
1埼玉医科大学小児科
キーワード:
NAFLD
,
NASH
,
小児肥満症
,
インスリン抵抗性
,
ALT
Keyword:
NAFLD
,
NASH
,
小児肥満症
,
インスリン抵抗性
,
ALT
pp.398-403
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001251
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肥満小児でトランスアミナーゼ高値の場合,非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)であることが多い.NAFLDは,健常小中学生の約4%にみられ,小児の高度肥満の男子の約60%,女子の約30%にみられる.また,NAFLDは肥満の基本的病態であるインスリン抵抗性と関連し,メタボリックシンドロームとNAFLDは,相互に合併しあう関連がある.すべてのNAFLDは,非アルコール性脂肪肝炎(NASH)に進行する可能性がある.NAFLDを発見した時には,食事療法,運動療法を行い,肥満,NAFLDが改善するように指導する.少なくともNASHへの進行を予防することが重要である.
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