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特集 動脈硬化-その成り立ちと臨床検査
7章 動脈硬化関連遺伝子―どこまで解明されたか
4. メタボリックシンドローム関連遺伝子
後藤田 貴也
1
Takanari GOTODA
1
1東京大学大学院医学系研究科臨床分子疫学
キーワード:
インスリン抵抗性
,
脂肪細胞
,
因子分析
,
連鎖解析
,
遺伝子多型
Keyword:
インスリン抵抗性
,
脂肪細胞
,
因子分析
,
連鎖解析
,
遺伝子多型
pp.1481-1487
発行日 2004年10月30日
Published Date 2004/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100622
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- 1ページ目 Look Inside
はじめに
メタボリックシンドローム(metabolic syndrome;MS)は,共通の成因的基盤のもとに複数の危険因子が重複し,高率に心血管疾患を引き起こす病態として近年特に注目されている.重複する危険因子としては,耐糖能異常や2型糖尿病,脂質代謝異常(特に高トリグリセリド血症や低HDLコレステロール血症),高血圧,そして肥満(内臓肥満)の4つが主要なものであるが,最近ではCRPなどの炎症マーカーやPAI-1などの凝固系マーカー,尿中微量アルブミン,血中の尿酸やレプチン,small, dense LDLなどの増加も重要視されている.MSは生活習慣(すなわち環境因子)と複数の遺伝因子がその発症に関与する,いわゆる複合遺伝形質(多因子遺伝性疾患)であるが,環境因子としては動物性脂肪や単純糖質の摂取過多,食物繊維の摂取不足,運動不足やそれに伴う肥満,不規則な生活サイクルに起因する自律神経系のアンバランス,あるいは子宮内発育遅延などが指摘されている.関与する遺伝因子に関してはいまだ不明な部分が多いが,本稿ではMSに関連するとされる遺伝子および遺伝子座に関して述べる.

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