メタボリックシンドローム どう診断し、どう対処するか
メタボリックシンドロームの病態と診断 肥満/脂肪肝
大原 毅
1
1兵庫県立加古川病院 内科
キーワード:
インスリン抵抗性
,
脂肪肝
,
肥満
,
メタボリックシンドローム
,
腹部皮下脂肪
Keyword:
Fatty Liver
,
Insulin Resistance
,
Obesity
,
Metabolic Syndrome
,
Subcutaneous Fat, Abdominal
pp.31-34
発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007160113
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肥満症とは、肥満に起因ないし関連する健康障害を合併するか、臨床的にその合併が予測される場合で、医学的に減量を必要とする病態をいい、疾患単位として取り扱う。内臓脂肪の蓄積は、皮下脂肪の蓄積に比して、糖尿病、高脂血症、高血圧、虚血性心疾患などとの関連がより深いと考えられている。脂肪肝は、インスリン抵抗性やメタボリックシンドロームと深い関連がある。非アルコール性脂肪肝は、単なる脂肪肝から、非アルコール性脂肪肝炎、線維化、肝硬変、末期肝不全にいたる幅広い病態を呈する。肥満や脂肪肝においては、その病態を把握することが重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2007