メタボリックシンドローム どう診断し、どう対処するか
メタボリックシンドロームの病態と診断 高血圧
山田 悟
1
1北里研究所病院 総合内科
キーワード:
Peptidyl-Dipeptidase A
,
レニン-アンジオテンシン系
,
インスリン抵抗性
,
交感神経系
,
高血圧
,
メタボリックシンドローム
,
Adiponectin
Keyword:
Hypertension
,
Insulin Resistance
,
Peptidyl-Dipeptidase A
,
Renin-Angiotensin System
,
Sympathetic Nervous System
,
Metabolic Syndrome
,
Adiponectin
pp.22-25
発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007160110
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メタボリックシンドロームから生じる血圧上昇の機序としてインスリン抵抗性、交感神経系、レニン-アンジオテンシン系、アディポサイトカインの関与が報告されている。食塩感受性や喫煙なども血圧に影響を与えるため、血圧高値はメタボリックシンドロームの構成要素の中でもっとも独立性が高い。血圧高値は、メタボリックシンドロームの構成要素の中でもっとも心血管疾患に関与しており、最重要項目である。診断は外来随時血圧に基づき、130/85mmHg以上、もしくは降圧薬内服中ということでなされる。今後は24時間自由行動下血圧や家庭血圧からの血圧評価も重要になってくるものと思われ、診断基準の策定が望まれる。
©Nankodo Co., Ltd., 2007