メタボリックシンドローム どう診断し、どう対処するか
メタボリックシンドロームの管理の実際 高血圧
広瀬 寛
1
,
齊藤 郁夫
1慶応義塾大学保健管理センター
キーワード:
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
Calcium Channel Blockers
,
レニン-アンジオテンシン系
,
Adrenergic Alpha-Antagonists
,
Adrenergic Beta-Antagonists
,
インスリン抵抗性
,
高血圧
,
肥満
,
利尿剤
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
,
メタボリックシンドローム
,
腹腔内脂肪
Keyword:
Adrenergic alpha-Antagonists
,
Adrenergic beta-Antagonists
,
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
Calcium Channel Blockers
,
Diuretics
,
Hypertension
,
Insulin Resistance
,
Obesity
,
Renin-Angiotensin System
,
Metabolic Syndrome
,
Intra-Abdominal Fat
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
pp.41-44
発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007160115
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内臓脂肪型肥満やインスリン抵抗性と、高血圧、糖・脂質代謝異常などはしばしば合併し、メタボリックシンドロームは動脈硬化性疾患を発症、進展させる。これらの病態の共通基盤となるインスリン抵抗性を除去することを念頭に置き、メタボリックシンドロームの患者においては糖質や脂質の過剰摂取を避け、かつ適度の運動をして体重を減らすことが有効かつ重要な治療となる。男女ともウエスト径85cm未満、および標準体重(BMI22kg/m2)を目指すべきだが、3~5kgの減量でも代謝状態はかなりよくなる場合が多い。薬物治療に際しても、インスリン抵抗性を改善し、糖・脂質代謝を悪化させないレニン-アンジオテンシン系抑制薬やCa拮抗薬を中心とした降圧治療を行うことが勧告されている。
©Nankodo Co., Ltd., 2007