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特集 原発性硬化性胆管炎と自己免疫性膵炎の最前線
原発性硬化性胆管炎の病理組織と類縁疾患
Pathology of Primary Sclerosing Cholangitis and its Related Diseases
青山 肇
1,2
,
中沼 安二
1
Hajime AOYAMA
1,2
,
Yasuni NAKANUMA
1
1金沢大学大学院医学系研究科形態機能病理学
2琉球大学大学院感染病態制御学講座分子病態感染症分野
1Department of Human Pathology,Kanazawa University Graduate School of Medicine
2Division of Infectious Diseases,Department of Internal Medicine,Graduate School and Faculty of Medicine,University of the Ryukyus
キーワード:
原発性硬化性胆管炎
,
自己免疫性肝疾患
,
胆管周囲付属腺
,
オーバーラップ
,
胆道系悪性腫瘍
Keyword:
原発性硬化性胆管炎
,
自己免疫性肝疾患
,
胆管周囲付属腺
,
オーバーラップ
,
胆道系悪性腫瘍
pp.339-346
発行日 2005年5月15日
Published Date 2005/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100098
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要旨 原発性硬化性胆管炎(primary sclerosing cholangitis;PSC)は,肝内外胆管の炎症性線維性疾患で胆管管腔の狭窄や閉塞,拡張を伴う.免疫機序の関与が指摘されているが正確な病因は不明である.胆管障害の結果,慢性胆汁うっ滞性変化が出現し,胆管系の線維化,肝内胆管の消失,さらに胆汁性肝硬変へと進展する.組織学的進行度は4段階に分類されるが,サンプリングエラーには注意する必要があり,針生検では非特異的な所見の得られることが多い.PSCにはいくつかのバリアントや類縁疾患がある.たとえば局所性の二次性の胆管硬化や狭窄,炎症性偽腫瘍を伴う硬化性胆管炎,そして原発性硬化性胆管炎/自己免疫性肝炎オーバーラップ症候群が代表的である.
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