特集 クリニックで子どもの肝機能障害をみたとき
3.ウイルス性食中毒
山下 信子
1
,
鈴木 亮介
2
1岡山大学医歯薬学総合研究科病原ウイルス学・小児科学
2国立感染症研究所・ウイルス第二部・第五室
キーワード:
肝機能障害
,
ロタウイルス
,
A型肝炎ウイルス
,
E型肝炎ウイルス
Keyword:
肝機能障害
,
ロタウイルス
,
A型肝炎ウイルス
,
E型肝炎ウイルス
pp.363-368
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001245
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ウイルス性食中毒による小児の肝機能障害の原因として,ロタウイルス,A型肝炎ウイルスおよびE型肝炎ウイルスの感染が疑われる.いずれもウイルス特異的な治療法はなく,対症療法が行われる.多くは一過性の肝炎症状を経て軽快する.いずれのウイルスも経口感染により伝播することから,感染予防には手洗いの徹底,食材の十分な加熱が重要である.ロタウイルスおよびA型肝炎にはワクチンがあるものの,E型肝炎は国内で承認されているワクチンはない.
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