特集 小児消化器疾患―最近の話題
6.小児の便秘症
横山 孝二
1
1自治医科大学小児科学講座
キーワード:
機能性
,
便塞栓
,
便塊除去
,
ポリエチレングリコール
,
Rome Ⅳ
Keyword:
機能性
,
便塞栓
,
便塊除去
,
ポリエチレングリコール
,
Rome Ⅳ
pp.149-155
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001189
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便秘は身近に存在する病態であり,日常診療でも遭遇する機会が多いが,身近であるがゆえにQOLに大きく関連し,長期にわたって患者を悩ませることもある.小児期の早期診断と治療介入で長期的な予後が改善する可能性がある.2013年に「小児慢性機能性便秘症診療ガイドライン」が作成された.標準的な便秘診療の普及が期待される.昨今,成人領域ではいくつかの新しい便秘症治療薬が発売されているが,小児には適応がないものがある.一方,2018年,慢性便秘症治療薬として使用可能な国内初のポリエチレングリコール製剤が発売され,2歳以上の小児でも使用可能となった.本剤の導入により,今後便秘診療は大きく変化するものと考えられる.
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