Japanese
English
臨床報告
後腹膜に発生した巨大な機能性paragangliomaの1切除例
Giant functional retroperitoneal paraganglioma:a case report
奥野 将之
1
,
伊東 大輔
1
,
水野 礼
1
,
森 友彦
1
,
古元 克好
1
,
小切 匡史
1
Masayuki OKUNO
1
1市立岸和田市民病院外科
キーワード:
paraganglioma
,
機能性
,
後腹膜腫瘍
Keyword:
paraganglioma
,
機能性
,
後腹膜腫瘍
pp.1179-1185
発行日 2010年8月20日
Published Date 2010/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103167
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要旨:67歳,女性.腹部超音波検査で腹部腫瘤を指摘され,当院を紹介され受診した.腹部造影CTで上腹部に径10cm大の腫瘍を認め,FDG-PETでは腫瘍の辺縁を中心に集積を示した.開腹生検で後腹膜paragangliomaと診断され,後日,腫瘍摘出術を行った.術中,異常高血圧を認めたが,切除後に血圧は低下した.血中カテコールアミンは術前・術中とも異常高値を示したが,術後は低下した.後腹膜発生の機能性paragangliomaは非機能性のものと比較して腫瘍径が小さく,平均6.5cmと報告されている.本症例は長径14cmと機能性のものとしては巨大であり,腫瘍切除の際に十二指腸壁・下大静脈壁の合併切除を要した.
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