症例
Down症候群とRSウイルス感染症
-―パリビズマブ投与との関連
西澤 拓哉
1,2
,
前田 昇三
1
1伊勢崎市民病院小児科
2群馬大学医学部附属病院小児科
キーワード:
Down症候群
,
RSウイルス
,
パリビズマブ
Keyword:
Down症候群
,
RSウイルス
,
パリビズマブ
pp.1707-1711
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001114
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RSウイルス(respiratory syncytial virus:RSV)は乳幼児期の呼吸器感染症の主要な病原体である.Down症候群は先天性心疾患の有無にかかわらず,肺の形成不全,気管・気管支軟化症,筋緊張低下による喀痰排出困難,免疫系の異常,巨舌などがあり,RSV感染症の重症化リスクが高いと考えられている.またパリビズマブはRSVの主要抗原であるFタンパク質に対する特異的ヒト化モノクローナル抗体であり,2013年8月よりDown症候群に対して世界で初めて新規適応症として追加承認された.本稿では一般小児科医の立場から,3歳以降でのRSV感染時に呼吸障害を呈したDown症候群について自験例を提示しながらDown症候群とRSV感染症に関して概説する.
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