症例
X連鎖性低リン血症性くる病の1歳女児の長期治療経過
本山 治
1
,
飯高 喜久雄
2
1東邦大学医療センター佐倉病院小児科
2たまプラーザ腎クリニック
キーワード:
X連鎖性低リン血症性くる病
,
長期予後
,
成人
,
合併症
,
整形外科治療
Keyword:
X連鎖性低リン血症性くる病
,
長期予後
,
成人
,
合併症
,
整形外科治療
pp.1703-1706
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001113
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X連鎖性低リン血症性くる病(X-linked hypophosphatemic rickets:XLH)ではXp22.1に位置するPHEX変異,血中線維芽細胞増殖因子(fibroblast growth factor:FGF)23値上昇が認められ,腎尿細管からのリン(P)排泄亢進と活性型ビタミンD産生抑制のために低P血症性くる病を生じる.小児は成長終了まで活性型ビタミンD製剤とP製剤の併用によって治療される1)2).これまで成人後の積極的な治療は行われてこなかったが,近年,成人後の合併症,治療に関する報告が増加している3).
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