特集 小児 一次救急マニュアル─帰宅可能か?二次救急か?判断のための手引き─
❶一次救急の基礎
4.一次救急に必要な機器
平本 龍吾
1
1松戸市立総合医療センター小児医療センター小児科・小児集中治療科
キーワード:
小児救急
,
一次救急
,
超音波検査
Keyword:
小児救急
,
一次救急
,
超音波検査
pp.464-470
発行日 2019年4月30日
Published Date 2019/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000846
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数多くの軽症患者のなかに一定の割合で重症患者が混在する小児の一次救急の主な役割は,短時間で適切に帰宅可能か,二次(高次)医療機関に紹介するか判断することであり,そのために必要な機器がある.それでも問診・診察を短時間に適切に行うことが常に基本となる.また救急医療の現場では,確定診断にこだわらず,重症度・緊急度の把握や救急処置に必要な検査を優先する.そして検査施行の有無にかかわらず二次医療機関での診察や治療が必要と判断される場合は,無駄に時間を浪費せず,救急処置を済ませたら迅速に紹介することが大切である.最近小児救急の現場(とくに小児外科系疾患)でCTよりも超音波検査の有用性の報告が多い.
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